神経原性疼痛について
徳島整体院健康情報
痛みに神経がが関わる場合を”神経原性疼痛”と呼びます。
原因が特定されない場合が多く、薬でも30%~40%しか改善
しないともいわれます。
身体のどんな症状も脳にフィードバックされます。
痛みも痒みも感じているのは脳です。
脳と身体はキャッチボールをするように常にコミュニケーションを
とっているのですが、お互いに悪い状態を交換し合い、
「キャッチボールの悪循環」を起こすことがあります。
痛みなどは瞬間的な痛みと遅い痛みとがあります。
早い痛みと遅い痛みとでは脳の経路が別になっていまして、
早い痛みの経路は、脳幹を通って大脳辺縁系を通り
大脳皮質感覚野に至ります。
一方、遅い痛みの経路は大脳辺縁系を通り帯状皮質という
脳の中心に近い場所に至ります。
遅い痛みの経路である帯状皮質は感情とのつながりが深く
また痛みの情報は考えたり、判断したりする認知機能を伴う
背外側前頭前野にも伝わります。
つまりは痛みはただ「痛い」という感覚だけのものではなく、
特に遅い痛みほどそれに伴う感情や考えなども含めた現象なのです。
慢性の痛みのように繰り返し長い期間にわたって痛みの情報が脳へ
送られると、脳は敏感になり、関わっている回路全体が変化していく
脳がヒートアップした状態になってしまいます。
身体が静まっても脳の熱はなかなか冷めない、痛みの感知を
繰り返して変貌した脳は、痛みを感じ続けることになってしまいます。
ですので、身体の痛い場所だけを治療しても完治しないし緩和もしない
のはその為なのです。
ではどうすればよいのでしょうか?
神経原性疼痛をよくするためには、脳を整え、脳のヒートアップを
解除が必要となります。
神経原性疼痛への対応方法
①運動
大脳皮質の一部である運動野は痛みを調整する脳の部分とつながりがある為
運動野を刺激することで痛みの回路を鎮めることができる。
②瞑想
瞑想は呼吸を整え、気持ちを落ち着き、睡眠改善、怒りの感情が減り、
ストレスへの反応も減ります。これにより心と脳の状態を改善できます。
③甘いものを減らす
脳にとっての最大のストレスは低血糖です。
ケーキ屋クッキーなど甘いものを摂りすぎると急激な高血糖になるため、
インスリンが大量に放出され血糖が急降下します。
これを繰り返していると低血糖や糖尿病になっていきます。
④整体を受ける
部分だけの施術でなく、全身の施術を受けると、全身の血流がよくなり、
リラックスることで、痛みの部分の緩和だけでなく、脳のクールダウン
も同時に起こり、神経原性疼痛の緩和に繋がります。