☆スタミナをつけたければ肉は食べるな☆
ここで、食生活に関するユニークな話をひとつ。 デンマークが、第一次世界大戦の影響で海上封鎖され、外国から食糧が輸入できなくなり、自給自足体制をとらざるを得なくなったことがある。 その時、ヒントヘーデという栄養学者は、自分が試した食事のパターンの中で、菜食中心の食事が理想であるといって、家族にも菜食をさせた。 このヒントヘーデが食糧大臣のような立場になった時、多くの穀物を与えなければならない家畜を抹殺してしまった。その結果、第一次世界大戦の年と次の年の二年間は、死亡率がグンと減って、病人も少なくなり、国民の健康状態が非常に良くなった、という事実がある。 反対にドイツの場合は、ルブナーという現代栄養学の元祖というべき栄養学者が、野菜ばかり食べていると戦争に負けてしまう、といい、スタミナをつけるためには動物の肉をどんどん食べるべき、と肉食を奨励した。その結果、病人は急激に増え、死亡者も多数に及び、結局、戦争にも負けてしまったのである。
参考文献 著者 森下敬一 クスリをいっさい使わないで病気を治す本