現在日本は出生率が低く。少子化が進んでおります。ですからこれから子供を産んで育てられるお母さんには、是非とも元気で健康的でそして人間味のあるお子さんを育てていただきたい!!という願いを込めまして今回は「命のリレー母乳編」をお贈りします。
哺乳類はみんなお母さんのお腹から生まれ(例外もあります)そして赤ちゃんのときは母乳を飲んで育ちます。
当然人間も本来ならば母乳で育てることが当たり前です。
しかし日本では戦後、GHQ(連合国軍総司令部)の施策により自宅ではなく病院での出産、分娩後の母子分離、哺乳瓶による粉ミルクの授乳など、哺乳類として間違った育児が広がり、戦前ほぼ100%だった母乳率が、昭和45年頃には30%台まで落ち込んでしまいました。
近年になり、WHO/ユニセフが母乳を推奨しはじめ、先進国からどんどん母乳率が回復しつつありますが、まだまだ問題を抱えています。問題①「母乳の質」
母乳は血液から出来ています。お母さんが食べた物の中に含まれる農薬や添加物などの化学物質が母乳になって赤ちゃんの身体に入ると、赤ちゃんの肝臓や腎臓の機能は未熟なため、薬物代謝が不十分となり、体内に蓄積され、副作用が現れやすくなります。
普段の食事これが非常に大事です。高カロリーものをいっぱい取ればいいなどと考えている方はいないでしょうか?
これは間違いです!!
牛乳・卵・油・乳製品・肉・甘いもの等は極力避けるべきでしょう。特に乳腺炎のときは絶対駄目です。
いつも言っていますが「和食」これにつきます。具沢山のお味噌汁とご飯、これだけです。特に産後一週間はお粥と梅干だけでも充分良いおっぱいが出ます。
動物に学びましょう。出産後しばらくは、お乳は母親が妊娠中に蓄えた皮下脂肪で作られるので、低カロリーの食事のほうがいいのです。
自然界の動物はしばらくの間、母親は何も食べずにお乳を飲ませています。
脂肪が多くて悪質のお乳は不味いため、赤ちゃんはお乳を飲みたがらなかったり。また消化が悪くお腹が空かないので必要以上に長寝をしたりします。
【乳質の判定(5段階)】
1.最良
さらっとしていて、透明で青みがかっている。さっぱりした甘味で大人が飲んでも美味しい。
2.良質
片栗粉を溶いた後の上澄みのような質感。
3.普通
とろみがあり、甘味が強すぎる。米の研ぎ汁のような色。
4.悪質
黄色身を帯びていてしょっぱかったり。甘味が全くない。どろっとしている。
5.最悪
膿状。酸味・渋みがあり不味い。
【乳質の悪い時の赤ちゃんのSOS】
①泣いて飲みたがらない、ぐずる、寝たふりをする
②夜中、長寝をする
③乳首を含むがすぐに外して泣く
④うんうんうなってお乳を引っ張る
⑤体をくねらせて足をバタバタして暴れる
⑥眠ったままで口を開けない
⑦乳首を噛んで引っ張る
⑧乳首を含んですぐに寝る
⑨ベッドに寝かせるとすぐに泣く
⑩湿疹が出来る
⑪目ヤニや涙が出る
⑫髪が逆立っている
⑬便秘、下痢
⑭痩せている、太りすぎ
⑮ゲップ・おならをする
⑯顔色が悪い
⑰お乳をよく吐く(吐乳、逸乳)
⑱活気がない
⑲鼻水 等赤ちゃんの嗅覚や味覚は出生後 早期から完成しています。美味しい良いお乳を出すために
低カロリーであっさりした「和食」が最適です。
穀類:野菜:魚介類=5:2:1の割合。日本の昭和30年代の食事が理想です。腹八分目を心がけて!!
また
★たばこ・アルコール・コーヒーなどの嗜好品を摂らない
★適度な運動
★心のバランスを保つ
★3時間以内に授乳(搾乳)する。乳房に3時間以上溜まっていると、溜まり乳の古い乳になってしまい、お乳のトラブルの原因になります。
「命のリレー(母乳編2)」へ続きます。