ダイエットとカロリーゼロ について
徳島整体院 健康通信
最近カロリーゼロと謳った商品をよく見ます。
そこである記事を見つけた。
東京大学薬学部の池谷裕二教授が書いた記事だ。
人工甘味料
砂糖の代わりに用いられるスクラロースやアスパルテーム
といった人工甘味料は、人間にとってエネルギーとして
活用できないことから、ダイエットを気にする人たちに
好まれています。
エネルギーとして利用できないが、甘さは砂糖の数百倍
もあるそうです。
これは人工甘味料が人間の下の甘味センサーにフィットするように
設計されているからです。
エネルギーとして利用されないからダイエットに役立つ!?
ところが、一部の調査によると人工甘味料に切り替えても体重が減らないどころか
、むしろ糖尿病やメタボリック症候群jになってしまうケースが報告されている
ようです。
どうしてそのような結果を招くのかについて、研究がなされています。
ワイツマン科学研究所(イスラエル)のエリナブ博士らによるもので、
マウスに人工甘味料を投与したところ、11週間後には少量のブドウ糖でも
血糖値が上昇しやすい体質になりました。
つまりは人工甘味料によってブドウ糖摂取に対して血糖値が敏感に反応
するようになったということですね。
このブドウ糖不耐という現象は、腸内細菌との関係が分かっており、
実際に人工甘味料を日頃から摂取している人では腸内に棲息する細菌が
変化していることが確認されている。しかも、わずか7日間、人工甘味料を
摂り続けただけで半数以上の人で血糖値が上昇したと報告されています。
ダイエットの為と人工甘味料を摂っている人がいるとは思いますが、
このように人工甘味料を摂るとブドウ糖不耐という現象により、
逆に痩せにくい身体になっていくというジレンマに陥ります。
カロリーゼロと謳って人工甘味料を使っている飲み物や
食べ物はダイエットにならない可能性があるということですね。
参考文献: 人間医学2017年7月号