身体がだいましい方へ
阿波弁でだるいや倦怠感のことを「だいましい」や「くわる」とも言います。
腰痛というほどでもないが腰がだいましい。
肩が痛いほどでもないけど、肩がだいましい。
という方はかなり多いのではないでしょうか?
そんな身体のどこかがだいましい方へアドバイス致します。
なぜだいましいのか!?
身体のだいましさは、体が発する危険信号のひとつで、休息を必要としているサインです。
身体を良い状態に保とうとする働きを恒常性といい。一定の状態が保てなくなりそうだというときに発せられる症状がだるさです。だるさのほかに、熱や痛みなども体の恒常性に対する危険信号とされています。
身体がだるい原因
身体が全体的にだるい方の原因は多岐にわたります。
精神的ストレス
ストレスは身体のだるさの原因になります。ストレスにより脳のドーパミンという神経伝達物質が分泌されなくなり、慢性的にだるかったり重くなります。走ったりスポーツをしたりして体力を消耗するように、精神力もストレスで消耗します。ストレスは身体を休めることでも回復しますが、心を回復させる為には楽しいことや気持ちいいこともする必要があります。
食生活の乱れ
食べ物の消化・吸収が上手く行えないと体が栄養不足の状態となってだるさや重さが生じてしまいます。間違ってはいけないのが、いっぱい食べればいいと思ってしまうところです。お腹いっぱい食べると逆にだるさを悪化させてしまします。大事なことはよく噛んで適量食べることです。
風邪などの急性疾患
風邪などをひいて熱が出ると身体はだるくなります。なぜだるくなるかというと、身体が熱を出してウィルスと闘うことにエネルギーを使っているからです。風邪の時は身体を冷やさないようにして、身体がウィルスと闘っているのを手助けしましょう。39度や40度近くまで熱があるときや子供の場合は熱を下げなければいけないこともありますが、早く治りたければ、布団で安静にすることです。水分補給を忘れずに。
疲労
疲労がきついと、身体を休めてほしいために、身体がだるいと感じます。
女性ホルモンのバランスの乱れ
女性ホルモンの乱れはだるさの原因になります。
特に月経の周期に関係してきます。
月経前症候群の代表的な症状です。
内臓疾患
内臓を包んでいる腹膜で後腹膜にあるのは、十二指腸や膵臓、腎臓など。また、心臓からの血液を全身に送る大動脈も背中側を走っている。これらに異常があると、背中や腰にだるさや痛みが出やすくなります。
これら一つ一つは個別の原因ではなく相互に作用しあっています。
身体のだるさを改善するために
①適度な運動
激しい運動は逆に疲労しますが、適度な運動は疲労とストレスを解消し、身体のだるさを改善する手助けになります。
②腹八分
食べ過ぎると消化にエネルギーを使い過ぎてだるくなります。よく噛んで食を減らすだけで身体のだるさが違います。極端に食事を少なくしてもストレスや思い込みにより、フラフラすることがるので、適度にしてください。
③深い呼吸
身体は酸素が足らないとだるくなります。身体全体に十分な酸素が行き渡ると身体が元気になりだるさが改善します。深い呼吸を無意識にできればいいのですが、初めからそう簡単にはいきません。意識的に深い呼吸のトレーニングをすることで、無意識にも深い呼吸ができるようになります。
簡単な方法は数時間の倍の時間吐く、例えば4秒くらいかけて息を吸ったら、8秒かけて息を吐くという方法です。これを朝昼晩10回ずつ一日合計30回することです。
これを毎日するだけで次第に無意識に深い呼吸ができるようになります。
④整体
特に部分的なだるさは整体がよく効きます。肩や腰がだるい、重いなどの症状があるときは、整体で身体の歪みやコリなどを改善すれば、身体のだるさが改善します。
⑤ストレスの解消
心の重さは身体の重さになります。心が軽くなれば、身体も軽くなります。ストレスはため過ぎず早めに解消することをお勧めします。
身体全体でなく肩や腰など部分的にだいましい方
身体の部分的に体液の循環が良くなく、老廃物の代謝が滞っている状態と言えます。
肩がだいましい方は肩に老廃物が溜まっており、腰がだいましい方は腰に老廃物が溜まっています。
この老廃物を流す。もしくは流れるようにすることが身体のだいましさをとる為に重要になります。
運動をするだけでも流れます。
⑤病院に行く
あまりひどい身体のだるさは内臓疾患のことがありますので、病院に行くことも必要です。
どうでしょうか?
身体のだるさにもいろいろな原因や対策がありますね。
身体がだるいと感じる人が生活習慣の見直しを考えてみるきっかけになればと思います。